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手作りさぬきうどんぢゃ

おう、また会ったな。
おぬし、今日はヒマかの?そうか、ヒマか。ぢゃ、豆腐を作るぞ!
何、豆乳がない? 近頃の若いモンはすぐ楽をしようとするからいかん。大豆から作るんぢゃよ
「超めんどーくさそー」だと? その通り、大変ぢゃ。ぢゃから最初にヒマかどうか聞いたんぢゃ。
しかし、手間を掛けて作った「完全無添加」大豆と水とにがりだけで出来る手作り豆腐は、その甘さ・大豆の香りにノックアウト確実ぢゃぞ。つべこべいわずに以下の準備をするのぢゃ!!

1.準備  2.豆乳作り  3.にがり投入・固め  4.喰らう!


1.準備

わしは、通信販売(→SOEN)で手に入れた「豆腐作りキット」を使っておる。豆腐を作るうえで必要な基本グッズが揃っておるからぢゃ。
左から、
 @木枠…四角い豆腐を作るときに使用。
 Aざる…ざる豆腐用。
 B豆乳濾し用木綿布…豆乳を搾り出すために使う。
 C木枠用木綿布…木枠に入れて濾すとき用。
 D天然にがり(約12ml)…豆乳を凝固させる。
 E温度計…にがり投入時に重要。

これに水と大豆(300g:2丁分くらいか)ぢゃ。大豆はスーパーで売ってるのでもいいが、銘柄にこだわるならこちらを参照してくれ。

シンプルな「汲み上げ豆腐」を作りたいなら、木枠やざるはいらんのう。木綿の布もあるもんで代用できる。温度計もどっかで買ってくれば事足りる。「通販で買うのもったいないなー。飽きるかもしれんし」という弱気な人は適当に自力で集めてくれ。

まずは、大豆を良く洗うのぢゃ。何がくっついているかわからんからのう。
変なモノ入りの豆腐は食いとうなかろう?
洗ったら、約1リットルの水に漬けておく。やはりこれもミネラルウォーターが望ましいのう。
漬けておく時間は、夏…8時間、春/秋…15時間、冬…20時間ってとこぢゃ。
途中で1回水を換えてくれ。

しかし、豆腐作りはめちゃめちゃ水を使うぞ。3リットルくらいは用意しといた方がよろしい。水が美味いところは、作成過程で全面的にその水でできるんぢゃからうらやましいのう。美味いはずぢゃ。

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2.豆乳作り

漬けが完了すると、こんな感じに「ふじっ子のおまめちゃん」くらいの大きさに膨らむ。あのシリーズの金時豆は甘くておいしいから大好きぢゃ。弁当に入ってると充実した昼飯タイムが・・・(ブツブツ・・・)
・・・おっと、もう先に進んどったのか?せっかちはストレスがたまるぞ!

漬かった大豆と水を一緒にしてミキサーにかける。3回くらいに分けて、「強」モード各3分くらい続けて細かく切り刻んでくれ。

ウチのは「bamix」なので、油断していると大豆カスがキッチン中に撒き散らされて危険なのぢゃ!
このどろどろ状態のものを「呉(ご)」と呼ぶのぢゃ。この時ではまだ豆乳とはいえない物体ぢゃの。
大きく深い鍋に1.2リットルの水を入れ、沸騰させておく。
そこに「呉」を一気に投入!強火のままで沸騰するまで煮る。底が焦げないように木ベラでかき混ぜ続けるのぢゃ。
大量に泡が出るので、こまめに取っておく。そうぢゃ、沸騰するときは一気にくるから、充分気をつけておかないと吹きこぼれるぞ!

この辺から「豆腐屋さん」の香りが部屋に充満してくるぢゃろう!

沸騰したらすぐ弱火にし、引き続きかき混ぜながら8分間煮るのぢゃ。
大き目のざるに「豆乳濾し用木綿袋」をかぶせ、その下に鍋でも置いて豆乳濾し準備完了ぢゃ。
煮終わった呉を注ぎ込む。う〜ん、本当にいい香りぢゃ!

めちゃめちゃ熱いのでヤケドには充分気をつけてくれよ。
とりあえず普通に濾し終わっても、まだまだ袋の中には豆乳が残っておるぞ。初めは木ベラとかで強く押し付ければそれなりに出てくるぢゃろう。だが、そのさらに奥深くに「濃いい」豆乳が埋蔵されておるのぢゃ!

さあ、ここからが大和魂の見せどころぢゃ!ゴム手袋を装着し、強く絞るのぢゃぁぁぁぁー。少々熱いのくらいガマンせい。
文字通り汗と涙で絞りきった豆乳ぢゃ!

家族に内緒でちょっとすくって飲んでみなされ。どうぢゃ?うまいぢゃろう!無添加の豆乳100%の液体ぢゃ。

しばらく放っておくと、表面に膜が張ってくるぞ。そう、湯葉ぢゃな。それもこっそり食ってみなされ。
豆乳を濾した後に袋の中に残るもの、それがおからぢゃ。半端ぢゃない量のおからが製造されるので、ご近所・ご親戚にお配りしたら喜ばれるぢゃろう(不思議がられるかもしれぬが)。なに、それもコミュニケーションぢゃ。
もちろん大豆100%ぢゃから栄養あるぞ。煮物・和え物にして頑張って食べてくれい。

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3.にがり投入・固め

「今日あんまし時間ないの、あたし」とか「こちとら江戸っ子でぃ!気が短けぇんだ!!」という方。しょうがないからどっかで豆乳を買ってきて、ここから参加するのぢゃ。

にがりならば何でも良いぢゃろう。ウチはキットに入っておったやつを使っておるので、何が良いかまだアドバイスできんのぢゃ。
それを50tのぬるま湯で溶いておいて、準備完了。
豆乳を再び鍋に戻し、弱火で加熱する。温度計を突き刺し、木ベラでゆっくりかき混ぜながら温度を上げていく。
70℃〜75℃になったら火を止め、木ベラでぐるぐるかき回し、渦を作る。
そこに、一気ににがり液を全体にまんべんなく投入!そしたらすぐに木ベラで渦を止め、そのまま引き抜くのぢゃ。

豆腐作りでここが一番難しい!! にがり液を入れたらすぐ流れを止める!。決してにがり液を入れた後にそれ以上かき回してはならぬ!柔らかすぎる豆腐ができてしまうのぢゃ。
フタをし、そのまま15分間放置。
15分後。すくってみなされ。それなりに固まっておるぢゃろう!これが出来たてホヤホヤの豆腐ぢゃ!! 「すこしゆるいんじゃないの?」と感じるくらいで良いぞ。

またまたこっそり食べてみなされ。「うーん。甘くておいしいけど、少し苦味がありまする」とな。それはにがりが残っておるからぢゃ。次の過程でにがみを取っていくぞ。

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4.喰らう!

 @汲み上げ豆腐

一番シンプルかつ美味さがダイレクトに伝わるのが「汲み上げ豆腐ぢゃ!

作り方は簡単。すくった豆腐を丼にどんどん入れていく。写真の状態になったら、ラップをかけて冷ます。
冷えてくるともう少し固まってくるぞ。
充分に冷えたら、たまっているにがり液を捨て、水をゆっくりゆっくり注ぎ込み、ひたひたにしたらまたそれを捨てるのぢゃ。何回か繰り返していると、段々にがりが抜けてくるぞ。

水が透明になってきたら、そのまま食卓に出し、好きな薬味を乗せて、そして喰らう!!

・・・どうぢゃ? 美味いぢゃろう!!

 A普通の木綿豆腐

(左)木枠に木綿の布を十文字に敷き、

(右)そこに出来たてホヤホヤ豆腐をドボドボと注ぎ込むのぢゃ。
(左)木のフタをして、その上に重しを乗せ、余分な水分を抜く。重すぎると豆腐が固くパサパサになってしまうぞ。
そのまま15分放置。

(右)15分後、水を張った大きな鍋の中で布から豆腐をゆっくりはがす。豆腐屋さんになった気分ぢゃぞ。
そのまま流水に30分ほどさらし、にがりを抜く。
出来上がりぢゃ! ・・・かっこわるー!!

表面に木綿模様があまり付いていない。これは重しが軽すぎたために起こるのぢゃ。皆がこうならんよう、身をもって見せてやったのぢゃ!(負け惜しみ)

見てくれは悪いが、味は保証するぞ!いつもの冷奴のように薬味を乗せ、そして喰らう!

・・・どうじゃ? 美味いぢゃろう!!

手作り豆腐は日持ちしないので、作ったその日に食べるように。
どうしても残したいときは、タッパーに水を張ってその中に沈めるのぢゃ。次の日くらいは大丈夫ぢゃろう。

とりあえず、最初は豆乳を買ってきて試してみるのも手ぢゃ。
何回も失敗し、要領を覚えて美味い豆腐ができるようになったとき、お客さんに出してみなされ。喜ばれることぢゃろう。